今年6月15日にニャイボ共和国で行われたトリボロ世界選手権2023決勝戦に日本代表の弱杉強志(21)が出場し、前年度王者のピヨンヌ・ハトールポ(39)にわずか2点差で勝利、みごと銅メダルを獲得した。近年のトリボロ世界選手権では日本人選手が決勝戦に出場すること自体珍しく、今回の銅メダルは1963年に椎名准司(現在89歳)が銅メダルを獲得して以来60年ぶりである。弱杉選手はインタビューにて、「応援してくれたみなさんのおかげです。あ、いや、これまで地道に練習に励んできた自分のおかげです。いやでも、みなさんの応援のおかげです。でもやっぱり、皆さんじゃない、自分が頑張ったからここまでこれたんです。」と答え、リポーターに「結局どないやねん、はっきりせェ」と言われた。また7月10日には女子トリボロ世界選手権2023決勝戦が開催される。日本代表選手としては煮鶏彩希(27)、鳥取紙緒亜(29)、鳥井チュン子(18)が出場予定となっており、日本でトリボロがメジャースポーツとなってきつつある。

トリボロとは、150.00mm×150.00mmの折り紙で折ったトリ(羽根を動かすとクチバシがパクパクするもの)を使い、スタート地点に置かれた紙製のボールをゴール地点まで運び、すべて運び終える時間が一番早かった者が勝者となる。折り紙のトリのクチバシでボールをつかむのが基本であり、手を使うと反則となる。また折り紙でトリを折るところから競技に含まれるため、できる限り素早く丁寧に折ることが重要視される。なお大会では正式に認められていない折り方でトリを折ると、ドーピング違反となり永久的に出場権を失うことになる。